・・・・・ 四季象彩 ・・・・・



春・夏・秋・冬 それぞれの季節の それぞれの自然のいざない

人は 美しい自然を目の前にしたとき 得も知れぬ感動に見舞われることがある

それは 幼い時に見た綺麗で懐かしい思い出よりも 遥かに遠い 彼方の郷愁
人は嘗て自然であった という いにしえの人類の記憶に対する哀愁ではないか

そして それは 人が自然に憧れることの 本当の理由なのかもしれない 

そして その感動の真実を 何かに表現する衝動に ときに駆られる
その感慨とその意味を表そうとして 人は それぞれに得意の手法で試みる 
たとえば 詩人は詩文で 画家は絵画で というように

今までに そのような自然美の真実を伝えることに成功した芸術家が居るとしたら
それは なんと素晴らしいことだろう なんと羨ましいことだろう

しかし 「写真」という表現手段で はたしてそれが出来るだろうか
他の手法に比べて 芸術性とオリジナリティの創出が困難なこの手法ではあるが
それには 他には無い価値が有るのも確かで 挑む意義はけっして小さくはない

それぞれの瞬間の 作り物ではない真実が写し止められているに違いないのだ

とりあえずは 「絵としての写真」その完成度を求めることに努めたい と 私は思う
そして 今 目の前にあるのは 美しい自然の形「象」と その彩り「彩」である